まだ、みな免許の無い時だ。今から23年前16才の夏・・・
「今年は海も行きたいね」
「いいねぇ〜」
「どこ?」
「知多?」
「内海?」
「新舞子?」
「・・・弁天島」
「・・・・・・・・・」
「・・・はぁっ?」
「どこそれ?」
「えっ?弁天島・・・知らん?」
「・・・知らんっ!どこ?」
「浜名湖」
「・・・浜名湖・・・ボート?」
「ははは・・・確かにボートも有名かも」
「えっ?泳げるの?そこ?」
「泳げるよっ!・・・確か・・・」
「おいっ!確かって!・・・マァ〜ジでぇ〜(笑)」
みんなこの時点ですでに何かを期待していた
「いいよっ!」
「行こうかっ!」
「そこっ!弁天島!」
「でっ、ちなみに何処にあるの?浜名湖って?」
「えっ?どこって・・・近いと思うよ・・・電車で・・・ピューって・・・」
「また駅員に聞けばいいんじゃない?」
「でたでた!そこら辺のアバウトさっ!(笑)」
「ちょぉっ!ちょーまってん!」
「マジでっ!もうちょっとさぁ〜!なんて言うのっ!」
「いっつもさぁ〜!俺等さぁ〜!詰めが甘いんだよねぇ〜!」
いつになくマジだ・・・
「・・・だけど・・・そんな俺等が・・・」
「大好きっ!(笑)」
「おっけぇ〜!(笑)」
「おしっ!決まり!」
「じゃぁーそこ!ぜんざい島行こかっ!」
「ぜんざいちゃうで、弁天!(笑)」
「おっけぇ〜!(笑)」
・・・みんな・・・俺以外・・・馬鹿ばっか(笑)・・・