ひたすら歩く
あまりにも広く長く続く道路
走って行くヤツもいる
今はまだ気力が勝っている
「これどこまで・・・?・・・」
「いかんっ!エライっ!・・・」
「疲れたっ!・・・」
「ちょっと休憩!・・・」
途中道路で寝ころび休憩
車など来やーしない
「・・・やらかしたか?・・・」
「いつものごとく?・・・」
「完全に?・・・」
「やらかしたね!」
「もう後戻りできんぞっ!」
「色んな意味で!」
「間違いない!」
「だって・・・車・・・入れんもんなっ!」
「・・・間違いないっ!」
みんなかなり疲れている
暗闇が・・・
疲労が・・・
後悔が・・・
夜空を見ながら道路に寝ころび
色んなことが頭をよぎる
「なんか砂漠でさまようってこんな感じなんかなぁ〜」
誰かがボソッとひとり言のようにつぶやく
「・・・おしっこしたい・・・」
また誰かがボソッとひとり言のようにつぶやく
「・・・歩くか・・・」
「・・・行くかっ!」
「だなっ!」
「おしっ!行こうっ!」
「・・・おしっこは?・・・」
また、先の見えない道を歩き始める・・・
延々としばらく歩いていると
「あれっ?橋の上に誰かおらん?」
「またお前はそう言うことを言う!」
「こんな時間にこんな所におらんだろっ!」
「いやっ!誰かおるみたい・・・」
「・・・・・・・・・・・・」